アメリカ在住:元CAのブログ

駐在妻歴8年。海外生活、バイリンガル教育、日本に住む親の介護について。

はじめに

「すみれは将来何になりたい?」

 

どこかのステイ先で、いつも一緒のグループでフライトしていた同期に聞かれて、

 

「チューヅマかな。。。」

 

と答えたことがあった。チューヅマ(駐妻)とは駐在で海外赴任する旦那さんに帯同する奥さん(駐在妻)のこと。

「女の最高値は28歳」(だったっけ?)なんて名台詞があったけど、自身はそれをちょっと過ぎた頃だったか。。。

結婚して仕事を辞めるか、転職活動するか、会社に身を捧げるか、色々考える年齢になってきていて、「今後の身の振り方について」そんなことを話題にしていたんだと思う。

 

よくもまぁそんな薄っぺらい発言したもんだと、自分で言っておきながら今となっては呆れるが、国際線で世界中を飛び回り、飛行機での移動をバス移動とあまり変わらない感覚でいたあの頃の私は、ただ数日ステイしただけですぐに帰ってしまうのがもったいなくて、

 

「いつかどこかの国に住んでみたい。」

 

とぼんやり考えるようになっていた。

でも、自分一人で海外に飛び出す勇気も能力も持ち合わせていなかったし、いいかげん「いいお年頃」だったこともあり、「駐在妻」になってみたい、なんて言ったのかもしれない。

 

結局30過ぎまで独身だったので、自分でそんなことを言ったことすら忘れて生きていたけれど、気づいたら結婚後、夫の駐在に帯同して本当に「駐在妻」になっていた。

 

学生時代、一年オープンの格安航空券とリュック一つでバックパッカーとなり、航空会社に入ってからも海外に飛んでは帰るの繰り返し。「駐在が決まった」と夫に告げられた時も「あ、そう」くらいな反応だったと記憶している(笑)

 

そしてあっという間に駐在妻歴も8年を超えた。

 

いろんな人と出会って、いろんな経験をした。

旅行や仕事で短期滞在しかしたことがなかった海外が、「生活の場」となったことでいろんなものが見えてくる。

 

「日本の常識は世界の非常識」

 

日本で当たり前だと思っていたことが海の向こうの国では全く通用しない。

海外で仕事をする夫はもちろん、駐在妻だってタフでないとやってられない。

ハプニングもひっきりなしだ。

制服を着て空港を闊歩していたあの頃のキラキラとは違うけれど、さまざまなハプニングを乗り越えていく充実感も悪くない。

 

 

駐在妻になりたいと言った私にその同期は、

 

「あぁ、確かにすみれ向いてるかもね。」

 

と言ってくれた。

 

現在、アメリカ在住。

 

 

 

全力で(?)駐在妻やってる私の日常と、心の中のつぶやきを吐き出します(笑)

よろしければお付き合いください。